相続対策・生前対策“3つの柱”
相続対策は、何歳から始めても早すぎることはありません。
「相続」が気になり始めたら、「対策」を始めることをお勧めします。万一の不慮の死に際しても、家族が途方にくれないように対策をたてておくのは、家庭をもつ者の義務と言えます。
相続対策には、「相続税対策」、「争族対策」、「納税資金対策」の3つがあります。
相続税対策
実際に相続税を納める対象者は、1割にも達しません。
相続税の計算は非常に複雑で、同じ額の財産を持っていても、配偶者の有無や子供の人数、財産の種類などさまざまな要件によって相続税額が全く違ってきます。
つまり、同じ遺産額でも、相続税がかかる人、かからない人がいるのです。自分の場合は相続税がかかるのかどうか、また、少しでも少なくするにはどんな方法があるかを知っておくことから、「相続税対策」は始まります。
争族対策
自分の財産を誰にどのように分けるか遺産分割方法を考えておくことも、大切な相続対策です。
財産の多寡にかかわらず、相続トラブルは生じます。相続税を納めないですむ場合でも、揉めることは多いのです。つまり、「相続税対策」「納税資金対策」を必要としない家庭でも、「争族対策(遺産相続対策)」だけは考えておく必要があります。
納税資金対策
相続税がかかると知った場合、その資金をどうするか考えておくのが「納税資金対策」です。特に不動産が主な財産という人には必要な対策です。
相続税を払うために住んでいる家を売らざるを得なくなるのは悲劇ですし、土地の切り売りをすれば所得税や住民税がかかる場合もあります。納税資金として現金が用意できなくても、不動産を有効に活用したり、生命保険に加入したりなど、生前にできる「納税資金対策」はいくつもあります。