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税理士試験科目に思うこと

所長のひとりごと

今日8月8日から3日間にわたって、税理士試験が実施される。
税理士試験は、会計2科目及び税法3科目(9科目の中から任意の3科目を選択する(うち所得税法と法人税法どちらか最低1科目))に合格すれば税理試験合格となる、科目別合格制度を採用している数少ない国家試験である。
どの科目も上から平均して15~20%前後の相対試験なので、そういう意味では科目選択による合格しやすさはあまりない。ただ、合格水準に達するまでの学習時間が科目によってかなり違ってくる。中でも所得税法と法人税法は他の科目に比べてボリュームがかなりあり、多大な勉強時間が必要となる。
そしてこの2科目と、これらに比べてはるかにボリュームの少ない相続税法と消費税法を併せた、いわゆる国税4法(消費税のなかった昭和の時代は国税3法と呼ばれていた)は、税理士業務においては重要である。
従って、この4科目の中から3科目を選択するのがベストであるが、所得税法と法人税法の両方を学習するとなるとかなり時間を要するため、いずれか片方だけを選択する人が大半だ。
しかし、前述したように実務的には4科目の理解が必須なため、合格後に残りの1科目を独習しなければならないことを考えると、学習の集中力が合格後と格段に違う受験時代に所得税法と法人税法の両方を勉強する方がベストであろうと考え、私は所得税法・法人税法・相続税法を選択した。
かなりタフな受験時代であったが、この科目選択を後悔したことは、受験生時代も税理士になってからも一度もない。むしろこの選択が今の自分の仕事の基盤になっているように感じている。

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