昨日9月1日は防災の日である。
防災の日は、政府や地方公共団体だけでなく、国民一人一人が災害についての認識を深め、災害に対処する心構えを準備することを目的として9月1日に制定されている。
これは、大正12年(1923年)のこの日に、関東大震災が発生したことにちなむものだ。
地震の規模を示すマグニチュードは7.9。首都圏などが、現在の震度7や6強に相当する激しい揺れに襲われ、住宅の倒壊、火災、土砂災害が相次ぎ、沿岸部には津波も押し寄せた。特に、東京や神奈川を中心に11万棟近くの住宅が全壊、火災による焼失建物は21万2000棟を上回った。また、死者・行方不明者は10万5000人を超え、明治以降の日本では最大の災害となった。
これに匹敵するものとして近年では、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震等があげられる。
また、本年だけでも能登半島地震、日向灘地震、豊後水道地震があった。
災害というのは忘れた頃にやってくるものである。
そして地震災害だけでなく、色々な自然災害を想定して、それに対して少しでも備えることが重要だ。
ただ、完璧に備えるには必要なお金や備えたものを置いておく場所もかなりのものが必要であるし、いざというときにすぐに使えるようにするためのメンテナンスの手間もばかにならない。このため、完璧な防災だけを目指すと、費用や手間からあきらめて何もしないという最悪の結果になる可能性がある。
少しの備えでも実施することは、たとえ完璧な防災にならなくても、何もしないよりは災害がはるかに軽減される。
少しでも長く生きることができれば救助隊が間に合い確率も高くなるし、死亡するところが重傷に、重傷のところが軽傷になれば、その後は全く違った展開となっていく。
特に想定外の災害が発生するのが当たり前になった昨今においては、「備えあれば憂いなし」である。