Q. 銀行口座の凍結って何ですか?
A. 口座が凍結されるのは「銀行が口座名義人の死亡を知った時」です。
口座名義人の預金に関する相続人間の争いに巻き込まれないようにするために銀行が口座を凍結するのです。
本来預金などの金銭債権と呼ばれるものは、判例によれば、相続開始と同時に法定相続分に応じて当然分割されて各相続人に移転するとされています。
相続人が自己の法定相続分について銀行に払い戻しを求めた場合、銀行はそれに応じなければならないはずです。
その時に、一部の相続人だけに預金の支払いを行ってしまうと、相続人間で遺産の分割で揉めていた場合などに「何故勝手に支払ったんだ!勝手に支ったんだからその分は銀行が補填しろ」などと後々トラブルに巻き込まれかねません。
遺産分割協議がまとまり遺産分割協議書が提出され、相続人全員の同意書などが用意され、相続トラブルに巻き込まれないと判断できるまでは故人の口座を凍結し、誰も引き出せなくしてしまうのです。