今日4月29日は、昭和の日。
「昭和」の時代の「天皇誕生日」だった4月29日を、昭和天皇の崩御によって元号が「平成」に改元されて以降も祝日としておくため、さまざまな紆余曲折を経て、平成19年(2007年)以降現在の名称の祝日となった。
「昭和の日」の趣旨は、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」ということだが、昭和生まれの私から見ても、「復興を遂げた」後に生まれたため、「激動の日々」についてはネット等を通してしか知る術はない。ただ、昭和の終わりの頃と比べると、今はあらゆるものに恵まれている反面、恐ろしく生きづらい感じがしてならない。
「昭和の時代を顧みる」ことで、日本人がまだ日本人らしく暮らせた日々、まだおおらかな雰囲気だった日々がいかにありがたいことだったかに気づかされてしまう。
そして、そこから「国の将来に思いをいたす」人が少しでも多くなれば、この祝日が意義あるものとなるのかもしれない。
この昭和の日を、私を含めて大型連休(ゴールデンウィーク)期間の一祝日としか認識していない人が多い中で、そのように感じてしまう。