令和7年7月1日、国税庁より令和7年分の路線価が発表された。

これは、相続税や贈与税の土地評価に用いられる重要な指標であり、納税者や不動産関係者にとって毎年注目される発表である。

今年の全国平均は前年比2.7％の上昇となり、4年連続の上昇を記録した。特に都市部を中心に地価の回復傾向が顕著で、上昇都市は35都市に増加。これまで下落傾向にあった地域でも、下落幅の縮小や上昇への転換が見られた。

上昇率が特に大きかった地点としては、埼玉県大宮駅西口（+11.9％）、浦和駅西口（+10.8％）、群馬県草津町湯畑前（+10.0％）などが挙げられる。いずれも地域の再開発や観光需要の回復が評価額に反映された結果と考えられる。

また、全国の最高価格は、東京都中央区銀座4丁目（銀座三越本館、SEIKO HOUSE GINZA）及び銀座5丁目（鳩居堂ビル、GINZA PLACE）で、1㎡あたり4,808万円。これは前年から約8.6％の上昇で、4年連続の上昇となった。

しばらくはこの上昇傾向は続くものとみられる。